新しい習慣を得る方法

「人は誰でも、なにか新しいことを2週間続けると、それが新しい生活習慣になって身に着くそうです。それをきいて 僕も何か新しい習慣を身に着けたいと思いました。コロナで休校になり、部活動もできなかった期間、家で僕が始めたのは『一日20分間の寝る前の読書』です。今まで、本を読む習慣が全くなかった僕ですが、今では読書が生活習慣となってすっかり身に着いて、たくさんの本を読み続けています。」

「人は、なにか新しいことを2週間続けると、それが新しい生活習慣となって身に着く。」という、彼の実験に 私の心は動きました。私も何か、新しい生活習慣を身に着けてみたくなったのです。新しい習慣を身に着けたい。今まで何度も挑戦しても なんとなく続かなかったことを。

それは「体力作り」でした。コロナの先の時代を生きるために、身体を丈夫にして免疫力を高めることが「いいこと」なのはわかっていました。けれど、いままでの人生で、何度 始めても いつも「三日坊主」で終わってしまうので、なんとなく気後れしていたのでした。

けれど、彼の挑戦に触発されて、とりあえず私も「2週間」試しにやってみようと考えました。一日10分間でもいいから、2週間続けてみよう。何かが変わるかもしれないと、ある日、最初の一歩を踏みだしてみたのです。

まず、腹筋と腕立て伏せをしてみました。腹筋は3回もできません。腕立て伏せも一回としてまともにできません。2キロのダンベルを持ち上げてみても、日ごろ使わないせいか弱った腕がぷるぷるしています。情けなくなって、いつもならやめてしまうのですが、今回は「試しに2週間」という区切りを自分で設定したので、いつもと違ってやめずに続けていました。

運動をして眠りにつくとぐっすり眠れるようになりました。朝の寝覚めは、筋肉痛とともに一日が始まります。いてて と言いながら 実験は続きました。

2週間が過ぎ、3週間がすぎ、4週目に入るころ、何となく自分に新しい習慣のようなものが身についてきたのを感じました。

まず、3回もできなかった腹筋運動が、いつのまにか30回できるようになっていました。2キロのダンベルが物足りなくなり、3キロのダンベルが欲しくなってきました。そこで、スポーツショップに、新しいダンベルを買いにいこうと考えました。

驚いたことに、スポーツショップのダンベル売り場では、ほとんどのダンベルが売り切れていました。私が考えるようなことは、誰もが考えるのだと思いました。何軒お店をまわっても売り切れていたので、ネットショッピングで買うことにしました。(宅配の方、重いものをごめんなさい)。でも、その日から、「体力作り」の時間は、孤独ではなく。同じことを考える世界の多くの人と一緒に過ごす時間のような気がしてきたのです。

あいかわらず毎朝、起きるたびに、筋肉痛は続きます。でも、こうして自分の体の筋肉が日々強くなっていくのは楽しいものだとも思いました。一日一日歳を重ねていき、確実に弱っていくはずの私の体が、逆に一日一日強くたくましく成長していくのは、なんだかおもしろい と感じるのです。

しかも、身体を動かしていると、頭の中が空になり、嫌なことも忘れ、心がすっきりするという「瞑想」のような効果があることもわかりました。

2週間続けてみよう と始めた体力作りは、あれから4月目となりました。生活のルーティーンの中で、するのが当たり前の行動になってくれたと思います。世の中の人が、体力作りを趣味として、生活の中に取り入れている楽しさもわかる気がします。

コロナの先の世界を生きるために、自分の体と向き合う人が、世界中で一気に増えたことを想像しながら、私も、この新しく身に着けた生活習慣を楽しもうと思います。

私だけではありません。「初めてハーフマラソンに参加してみた」と息子は言います。「毎日、発酵食品を必ず食べてるよ」と娘も言います。自分の体にとって良いと思うことをひとつづつ、新しい生活習慣として身に着けていきたいものだと思います。

新しい生活習慣を得るためには、試しに2週間実験すればいい、そんな示唆をくれた彼に感謝します。

そして こうして未来を更新していくことができるなら、人生はまだまだ楽しいことの連続だと 思うのです。

 

 

 

 

 

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