雪の記憶(原風景2)

九州の内陸部のその町に、私が生まれたのは、その頃の父の勤務地が、その町にあったからでした。

両親にとっては、長い人生のうちの、一時期住んだだけの町かも知れませんが、私にとっては、人生の始まりの地なのでした。

春はレンゲ畑、秋には刈干しの稲が広がる田んぼとそれらに水をはこぶ小川が、私たちの遊び場でした。私は、二人の姉と近所の子ども達と一緒に、いつも大勢で、群れて遊んでいました。

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