「自分レスキュー」置いとくね。

生きている。それだけでいい。何もなしとげなくても、誰にもほめられなくても、誰からも認められなくても、自分で自分を受け入れられなくても。生きていること、ただそれだけでいいのに。

風にふかれる葉っぱのように、窓の外を見る犬のように、ただ一日を生きることに専念する。それが本当は一番難しいのかもしれません。

コロナ時代と言われて、ずいぶん長いときが経ちました。蓄積していく「こころの疲れ」に、世界全体が苦しんでいるようなニュースが続きます。多くのひとが自ら命を絶つほどに、「ただ生きること」が難しい時代なのでしょうか。

「今日一日を生きるのがつらい」そう思った時期が私にもありました。

こころの水底に沈み込んでしまって、もう少しで死んでしまいそうな「仮死状態の自分」のところへ、酸素ボンベをつけて降りていき、自分のいのちを助け出すような心理的救出の経験が、私にはあります。

そんな自分の半生の物語である、このブログの前半部分をまとめ、加筆した本が、やっと完成しました。つむぎ書房さんの公式ホームページやアマゾン、また電子書籍などで2022年1月24日に発売されることになりました。

タイトルは「自分レスキュー」~あたらしい人生への扉~ となりました。

この時代の息苦しさに悩む、ひとりでも多くの人の手元に届いて欲しいと願っていますが、読んでもらえるかどうか、人に受け止めてもらえるかどうかは、実は私にはわかりません。

わからないから、ただ「置いとくね。」という気持ちでいます。置いておくから、良かったら どうぞ、という気持ちです。

窓の外はもう暗くなっています。冬至が近づいているのです。

何もしなくても、ただこうして日々を生きているだけで、私たちは充分許されている と気づいたから、風にふかれる葉っぱのように、窓の外を見つめる犬のように、ただ一日を生きることに専念してみようかな、と、この年の瀬に思うのです。

 

 

 

 

 

 

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