自分でできる やってみる

生まれて初めて、家の窓の「網戸の張替え」に挑戦しました。

長年のほころびであちこちに傷みが目立ち、今年の夏を迎える前に、是非張り替えなければと思っていました。

今までであれば、どこかの業者さんに電話をして予約をし、家に来てもらってお金を払ってお願いする作業でした。でも今回は自分でやりました。

本心をいうと、以前から自分でやってみたかったのです。電話で予約をしたり、作業してもらうために気を遣ったりするのにエネルギーを、自分でやる方で遣いたいと思っていたのです。

誰かにやってもらうより、自分のペースでできた方が、お金もかからないし、楽しいし、何より毎日使うときに、「これは自分で張ったのだ」と誇らしいと思うのです。

ただ、材料は何が必要か、どこで買えばいいのか、やりかたもわからないし、失敗も怖い、しかたなくプロに頼むしかないと諦めていた分野でした。

それが、今の時代は、YOU TUBEで検索すれば、すぐにわかりやすく動画で教えてくれる先生が、いくらでもいます。材料や道具の説明、手順や注意点、かかる費用の目安まで、知りたい情報は、すぐに無料で手に入り、「自分でできるよ」と背中まで押してくれるのです。

「自分でできそう」と実感し、実際に材料をそろえ、「初めてのこと」に一歩踏み出すと言う経験が、こんなにも軽やかに手に入る時代になりました。いまや世界中の人の知恵をわけてもらえる、素晴らしい可能性の時代になったのです。

「網戸の張替え」は、ここちよい集中力を要する、素晴らしい時間でした。手を動かし、工夫し、要領を得たころには、この技術を仕事にできたら楽しいだろうな、という考えが浮かんだほどでした。

若いころに想像していた50代の私は、もっと保守的な生活リズムをたどっていると予想していました。初めての経験に、一歩踏み出すことなど、歳を重ねれば、ほとんどないのだろうと、若い頃は思っていました。けれど実際はそうではありませんでした。

50代になってからの私は、かつて想像していたイメージとはまったく違う速さで、「新しいこと」に出会っています。新しい経験との出会いが、最近さらに増えました。

ここ数年の自分をふりかえってみても、若い人に教えてもらって新しいアプリを入れ、それを使ってみることも増えました。

今の私の暮らしぶりは、十年前では考えられないことばかりです。できることが増え、こころの自由度も増していきました。

コロナ時代を迎えたこの一年間も、変化がさらに進みました。ネットで番組視聴することが増え、聴きたい音楽はダウンロードするようになりました。本もほとんど電子書籍で読むようになりました。ZOOMやTEAMで仕事をすることも増えました。これからさらに新しい技術が開発され、提案されていくのでしょう。

日々世界は更新され、私たちは、それをどんどん取り入れていくのです。世界はさらにひとつになり、情報もニュースも価値観も、国境を越えて広がりつづけていくのです。

狭い島国に閉じ込められていた私たちは、今まで見えなかった自分の可能性に気づく時を迎えていくのかもしれません。

本当は私たちには、できることがもっともっとたくさんある、できないかもしれないという思い込みを手放せば、未来はもっともっと自由になる、私たちには何でもできる、自分でやれる、そう感じた出来事でした。

 

 

 

 

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